犬の予防(感染症予防)について

感染症の予防は、3段階からなる予防医療の第一段階(一次予防)にあたります。

当院では、積極的な予防医療を推進する上で、徹底した感染症予防を推奨しています。

 

具体的には、適切な薬剤・製剤を用いて、フィラリア、ウイルス性伝染病、

ノミ・ダニ媒介性感染症、消化管寄生虫を予防します。


獣医療の発達に伴い、これまで防ぎようがなかった病気が防げるようになってきています。

防げる病気にかかってしまうと、その時になって「予防さえしていれば・・・」と深い後悔の念に苛まれます。動物は、これが防げる病気だったのか理解することも後悔することもできません。罪もない動物に不要な苦しみを与えることになり、飼い主様・動物ともに非常に辛い思いをすることになります。

その上、積極的・集中的な治療が必要になり、場合によっては命に関わることもあります。

かかってから後悔するのではなく、正しい知識と予防によって日々を安心して過ごしましょう。

1・フィラリア

詳しくは こちらのページ をご覧ください!

 

フィラリア症は、蚊に刺されて心臓にソーメンのような虫がわく非常に怖い病気です。

 

若くても年老いていても、元気でも闘病中でも、すべてのワンちゃんに必要な予防です。

毎年、忘れずに予防しましょう。

 

2.混合ワクチン

 ワンちゃんの間で流行する伝染病を防ぐワクチンです。


仔犬の頃は2~3回、その後は毎年1回の接種になります。

予防できる病気の種類により、6種混合、9種混合などあります。

ライフスタイルによって適したワクチンをご提案させて頂きます。

3.マダニ・ノミ

ダニは犬や人の皮膚にくっついて血を吸うときに、怖い伝染病をうつします。

(ここではマダニという草むらにいるダニを指します。イエダニではありません)

 

マダニは、最近新聞紙上を賑わしている、SFTS(重症熱性血小板減少症)という伝染病を媒介します。

この病気は致死率も高く、有効な治療法もワクチンもありません。

これまで国内で391人が感染し、64人が死亡しています(2018.10月末時点)。

 

このSFTSという病気はペットにも感染します。

マダニに刺されてSFTSを発症した犬や猫から人間に感染したと思われる事例も報告されています。

 

 

ダニは1年を通じて生息しており、野外へ散歩へでるワンちゃんは、1年を通じた予防が必要です。

 

ノミは、犬や人に寄生すると、吸血により非常に強い痒みを起こします。

吸血を繰り返すうちに、ノミアレルギー性皮膚炎という激しい痒みを伴う皮膚炎を発症することになります。

 

また、痒い部分を舐めたりしてノミが口に入ることで、瓜実条虫という、お腹の寄生虫に感染を引き起こします。

ノミは野外では気温の上がる時期しか生息できませんが、一旦室内へ持ち込まれると、1年を通じて繁殖することができます。

また、ノミの成虫だけを駆除しても、サナギの状態で長期間生存できますので、寄生が確認された場合は、卵・幼虫・サナギを含めた集中的・継続的な駆除が必要となります。

4.狂犬病

生後3ヶ月以上の犬は、毎年注射を受けましょう。

 

狂犬病は人を含む多くの哺乳類に感染する、致死的なウイルス性伝染病です。

日本では犬への予防注射の徹底により撲滅されましたが、ロシアやアジアといった周辺国からの侵入が危惧されています。実際、2006年には、海外で犬に咬まれた旅行者が帰国後に発症・死亡した事例もあります。

万が一の発生・拡大を阻止するため、狂犬病予防法という法律により接種が義務付けられています。

            詳しくは こちらのページ をご覧ください。

5.お腹の寄生虫

子犬の場合は、母犬や同居犬から、またはお散歩で、目には見えない寄生虫の卵をもらってくることがあります。

また、人間にうつる寄生虫もいます。

ワンちゃんも人も健やかに過ごせるように予防しましょう。


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